HSPはネガティブな性格なのか?
私がHSPということばに出会ったのは今から20年ほど前。30歳になったころでした。
当時は、仕事もプライベートもキラキラで、申し分ない人生を送っていたんですよ。
まあ、表面的には・・・ですね。
心の中はダークで、日あたりのあまりよくない部屋のようでした。
HSPを知るきっかけには、暗いとか絶望とか疲れとか、「ネガティブ」な状態があるのかもしれません。
時間をかけて、HSPを受け入れた今の私は、わりとあっけらかんに生きています。
毎日クライアントさんの重い話を聞いたとしても、へこむことがあったとしても、です。
そしたら、ふと思ったんですよね、HSPってネガティブなんだっけ?って。
私ももれなくやってますが、HSP専門のカウンセリングや適職の相談の記事には、ネガティブワード、入れてます。
相談先を、ネガティブなキーワードで検索して探すからです。
しかし、HSP=ネガティブとか、HSPを治したらネガティブもなくなる、という考えがあったとしたら、ちょっと違うよ~とお伝えしたくなり、書いてみました。
HSPは気質(←大原則)
セミナーやセッションでは毎回毎回言っているので、記事に書いてないかもしれませんが(笑)、HSPって気質なんです。
生まれつきある遺伝的・生理的な特質であり、性格を形成する基盤でもあります。
シンプルな例でいうと「女子なら、キレイでかわいくありたい」とおもう感覚のことです。
この感覚そのものに、ポジティブもネガティブも、ないですよね?
HSPがネガティブになりがちなワケ
ですがHSPの方は、ネガティブワードを駆使してHSPについて検索しまくったと思います!
ネガティブ好きなのか?と自分の感覚に悲しくなりながら探した経験、ありませんか?(私はたくさんありました)
HSPがネガティブにかたむきがち、とある程度は言えます。
周りとの違和感に不安やストレスを感じやすい
周りと異なる考えがあったり、言いたいことをわかってもらえないとストレスを感じますよね。
HSPの独特の視点はHSPでない人には理解されないため、大なり小なり、「受け入れてもらえない」と感じることから、気持ちが不安定になるきっかけが多いのです。
じっくり考えてしまうから
HSPの4つの特徴のひとつに、「深く処理する」がありますね。
ネガティブなきもちのきっかけになったできごとを、じっくりと納得いくまで考えてしまうのは、気質。やりたくてやってるんじゃなくて、「じっくり考えるスペック」なのです。
考えるうちに不安を広げるから
ネガティブでもポジティブなことについてでも、どちらでもかまわないのですが、じっくり考えると同時に、あれやこれやと気がついたり、発想が広がる場合もあります。
なぜそのできごとが起きたのか、徹底的に究明するうちに、仮説をたてたり、さまざまな可能性がみえてくるのです。
これから起きる可能性がある新しいゴールや、逆に、リスクが思い当たることもあります。
新しいゴールにはわくわくできますが、リスクを思うと警戒心が高まりますね。すると、不安が広がりだすのです。
HSPがリスクを考える本当の理由
ここで、リスクを考えてしまう側面を取り上げていきます。
HSPはなぜ、人よりも早い段階でリスクに気がつくのでしょうか。
リスクを見つけたくて、探す場合もありますが、かんがえごとをはじめた一番最初の気持ちにもどってほしいんです。
何かをやってみたい、成功したい、好きになった。
そう、ポジティブな気持ちからはじまっていませんか?
うまくいったら楽しいですよね?だから成功させたい、好きなきもちを持続したいですよね。
楽しいや好きって、生きている実感につながります。
私たちは、本来は、生きていたいとおもっていますよね?
生きたいという思いがあるからリスクも検討するのではないでしょうか?
でも、生きたい、成功したい、楽しみたい・・・が強くなりすぎて、失敗が怖くなっているのではないですか?
もっというと、失敗が怖いから失敗しないように何重にも考えをおよばすうちに、恐怖が大きくなっていませんか?
HSPは生命力あふれる存在
HSPは、ポジティブなことについても、恐怖をいだきやすいしくみがあるのです。
でも、私がいいたいのは違うこと。
その恐れは、生きたい、自分を守りたいという必死な思いから来ていることに気がついてほしいんです。
すると、ネガティブ思考はいけないこと、と単純に言い切れないのです。
ここで、気持ちをおちつけて感じてください。
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