~現実的タイプHSP・エンパスの仕事~ 植物に触れ、1人の作業が好き
HSP&エンパス キャリアコンサルタントの
みさき じゅり です。
(Twitter: @HSP_worklife)
この記事をお読みの方は、
ご自分がHSPまたはエンパスで、
働き方や仕事選びで悩んでいらっしゃると思います。
HSPやエンパスであることで、
自分に合った仕事や働き方が、「普通の人に比べて選択肢が少ない」
と感じられていたら、ぜひこの記事を読んでくださいね。
というのも、
HSPやエンパスが仕事を探す時は、
できること(スキル)で探すだけでなく、
力を発揮できる環境に身をおくことも大切だからです。
参考記事:
HSPやエンパスが自分に合った仕事についている様子を知ることで、
お読みいただいているあなたにも、
「何か、方法はあるはず」
と思っていただけるよう、6つの例をご紹介していきます。
「職業の選択は、パーソナリティの表現の一つである」
と提唱したアメリカの心理学者・ホランド博士が研究された
「パーソナリティ・タイプ」には6種類あり、
この分類ごとに具体的なケースを書いていきますね。
ご自分のタイプや他のタイプのケースから、
自分と共通している点が見つかったり、
新たな発見があることでしょう。
パーソナリティ・タイプごとの仕事の好み
まずは簡単に、6つのパーソナリティ・タイプによる好みに触れておきますね。
現実的・・・物理的に存在するものやことに興味を持つ
研究的・・・分析やさまざまなスタイルでの研究を好む
芸術的・・・自己表現や芸術的活動を好む
社会的・・・人との関わりや情報を伝えることを好む
企業的・・・組織や経済的利益に向けた交流を好む
慣習的・・・体系的で構造化された場や動きを好む
6つのパーソナリティ・タイプの記事も、参考にしてみてください。
今回は、
現実的タイプのHSP・森田さん
のケースをまとめました。
現実的タイプのHSP・森田さん
森田さんは、がっちりした外観の奥に穏やかな心を持つ優しい男性。
子供の頃から、植物に触れることが好き。
現在は造園師として、庭園の手入れをしています。
こんなことが得意
森田さんは、剪定用の道具を使って、植物の高さを揃える、といった、
物理的に存在するものを対象に道具や機械を使った作業
が好きです。
作業を覚えるためなら、先輩からつっけんどんな口調で説明されても苦にならないんです。
森田さん
こういうところで力を発揮する
森田さんは、今の仕事につく前は、親戚の会社を手伝っていましたが、肌に合わず、造園師へ転向したそうです。
覚えた作業を、ひとりの職人として黙々とこなすのが一番リラックスできます。ひとりだとのびのびするし集中力も出るんですよ。 森田さん
苦手なこともあります
楽しそうに働いている森田さんですが、苦手なこともあるそう。
大勢の人を一度に相手することや、延々と続く飲み会は頭がぼーっとしてしまいます。ひとつひとつこなすタイプなので、一度にたくさん、が苦手ですね。
森田さん
HSPとして幸せを感じるひととき
森田さんは仕事で庭園の手入れをするくらい、とにかく植物が大好き。
仕事では大きな木を手入れする醍醐味もあるし、道端に咲く小さな花の生命力に感動するんです。自然に触れるのが好きで、バイクでよく出かけます。あ、バイクの手入れも、ストレス解消になっていますね。 森田さん
HSPとして困ること
穏やかで落ち着いた印象の森田さん。
HSPとして困ることってあるのでしょうか?
体格がいいほうなので、細やかな心を持っているように見えないらしく、からかわれるのが辛いですね。人の気持ちを感じはしますが、こちらから気を利かせて会話するのはとても疲れます。おしゃべりが好きな女性との会話は、どうしたらよいか困ることもあります。
森田さん
キャリアコンサルタントからみた現実的タイプHSPとは
森田さんの性格や仕事ぶり、いかがでしたか?
共感できるところ、意外なところもあったことでしょう。
森田さんは現実的タイプが一番強く、
同時に、研究的タイプと慣習的タイプも持っています。
つまり、「好きな植物」を対象に職人技を「追求し」、
「規則的な(高さが同じ、など)仕上がり」を目指すのです。
造園師は、仕事を覚えるまでは人とのかかわりが避けられませんが、
ある程度技術を身につけると自分の作業ペースも確立しやすいようで、
好きなことを活かした働き方ができそうですね。
体格がよいため、繊細さをわかってもらえない悩みは、
好きなことに没頭する時間を増やして、
心に癒やしを与えること。
没頭する姿をみて応援してくれる人も必ずいますよ!
最後に:現実的タイプにエンパスはいるの?
今回はHSPのケースとしてご紹介しましたが、
もちろん、エンパスの方もいます。
水をやるタイミングと量を、枝葉の色や状態を確認しつつ、
エネルギーを感じ取って調整できる造園師の方もいるそうです。
「植物と会話できるようになれよ」とエンパスの造園師から指導を受けた、
エンパスではない造園師見習いの方に話を聞いたことがあり、
「なかなかあのレベルには到達できないよ」
と尊敬のまなざしで語っていました。
現実的タイプの造園師・森田さんのお話、お役に立てていると嬉しいです!
※登場人物は架空の存在です。