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HSP/HSSの居場所 ~エレイン・アーロン博士から日本のHSPへメッセージ~

 
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HSPのお仕事の悩みパターン診断をしています。転職・就活・起業・人間関係のご相談も。「敏感すぎる人の仕事の不安がなくなる本」など著書・監修3冊。 詳しいプロフィールはこちら

2018年10月に、ニューヨーク州郊外で開催されたHSP向けのイベント、「HSP Gathering and Retreats TM」に参加してきました。

このイベントは、HSPどうしで4泊5日を共にし、ワークショップやレクチャーを通じて、「素のまま」で過ごす合宿です。

 

主催は、HSPの映画「Sensitive – The Untold Story」のラスト近くで、アーロン博士とビーチを歩きながら語っていたJacquelyn Strickland(ジャクリン・ストリックランド)さん。

 

主催者のジャクリンさん、合宿敷地内に住むひとなつっこい黒猫ちゃんとともに。

 

 

ジャクリンさんは、ある日、自分がこの合宿を運営していく予感が降りてきて、アーロン博士と連絡をとり、いっしょに立ち上げていった方です。

年2回の開催、今回は35回目。(←2001年からずーっと開催されてるってすごくないですか!)

 

合宿4日目は、アーロン博士のお話もZoom(オンラインのビデオ通話アプリ)で伺う機会もあって、とにかく盛りだくさんでした!

 

実は、合宿中、私のLINEに登録いただいてる方にお願いして、アーロン博士への質問を募りました。

(ご質問をいただいたみなさま、ありがとうございました。そして回答の掲載まで大変おまたせいたしました)

 

アーロン博士のZoom講義のあと、質問を1つだけ、させていただける機会をもらいました。

そのやりとりの様子を、お伝えしますね!

 

 

アーロン博士への質問

 

みなさまからいただいた質問は、HSPの気質との付き合い方や、HSPの親とHSCの子供に関するもの、HSPと社会の在り方など、バラエティに富んでいました。

合宿のプログラムの関係上、質問を選ぶとしたら1つ。

迷った上、HSPのなかでも「刺激追求型」とよばれる「HSS」に関するものにしました。

 

 

アーロン博士への質問

ロボット化、グローバル化が進むこの時代に、HSP/HSSはどんな場だと生きやすいのか、感性を活かせる可能性があるのか、博士のお考えをお伺いしたいです。

 

いただいたご質問は、時間がゆるすなら全部エレイン博士に伝えたかったです!

どの質問にするかを悩みだすと眠れなくなりそうなほど、どの質問も聞いてみたいものでした。

今度アーロン博士に直接質問する機会がもらえたら、もう少し他の質問もきいてみたいものです!

 

 

アーロン博士との対面!

 

ここからは、実際にアーロン博士に質問した様子をお伝えします!

 

すごい緊張(汗)

 

質問を選んだら、今度は緊張しはじめてしまいました。

アーロン博士のお話は、4日目の朝イチ。その日、朝、目覚めてすぐ、質問を英訳。

訳をメモしたら、「うわ、いよいよだ・・・」とますます緊張!

落ち着かなくて、どうしていいかわからず、自室でムダにSNSをチェックしたりしていました(笑)。

あまり早く会場のミーティングルームに行ってしまうと、よけいに緊張しそうだったので、スタートギリギリに行きました。

 

 

謎の号泣(驚)

 

ミーティングルーム(といっても食堂なんですが)に入ると、すでにほかの人たちは席についていて、打ち解けた雰囲気で談笑しています。合宿も4日目を迎え、参加者の人となりがわかり、人見知りしなくてもだいじょうぶな雰囲気になっていました。

私も、みんなとけっこう打ち解けていたのですが、この日の朝は隅の席にすわり、誰ともしゃべれずにいました。

 

時間となり、ジャクリンさんが、進行を説明。

 

「エレイン(=アーロン博士のこと。ジャクリンさんはアーロン博士と仲がよいこともあって、親し気に”エレイン”と呼んでいました)は、できるだけ多くの人と話をしたがるのよ。だから、遠慮せず、質問があったら、パソコンのカメラの前に来てくださいね」

 

・・・とここまで説明が進んだら、なんと、私の目からポロポロと涙がこぼれおちだしました。

 

なんで涙が流れているのか、自分でもよくわからないのですが、一度涙が流れ始めたら、止まらなくなってしまったんです。

幸い(?)、合宿中は、ちょっとしたことで感極まって、泣きながら発言する人が何人もいたためか、私がはらはらと涙を流していても、まわりに無視されるでもなく、仰々しく声をかけられるでもなく、たいへん心地よい距離感で安心していられました。

 

あのいごこちのよさは、なんど思い出しても、すぐリラックスモードに入れるほど、きもちよい感覚です。

 

 

みんなも緊張・・・

 

アーロン博士とのZoomのセットアップを、まるで親戚とのビデオ通話を準備するかのように、フツーに進めるジャクリンさん。

かたや、会場にいる参加者からは、エレイン博士といよいよ会う期待感が生まれ、会場には息をのむような緊張感が漂いはじめました。

私はあいかわらず緊張したままでしたが、みんなが緊張しはじめてちょっと気楽になりました(笑)。

 

フー・・・と誰かが深呼吸をしだして、ほかのみんなも、フー・・・っと大きく息を吸ったり吐いたり。

そして周りと目をあわせて、大好きな人と会う前に思うちょっと恥ずかしいような、嬉しいような気持ちを、ひきつった笑顔を交わして共感しあっていました。

緊張しているけど、みんなも、アーロン博士にあうのをとても楽しみにしているのです!

 

みんなで深呼吸をしたあと、ジャクリンさんが、「みんな、いい?エレインにつなぎますよ」と声をかけてくれました。

全員、無言で、大きくうなずき、目を閉じて”その時”を待ちました。

 

 

いよいよアーロン博士がスクリーンに・・・!

 

目を閉じたまま耳を澄ますと、ジャクリンさんがカチャカチャとパソコンをいじり、「Hi」と話しかけだしました。

 

アーロン博士とつながった模様です!!!

 

ハッ!と目をあけると、巨大なスクリーンいっぱいに、アーロン博士の顔が映し出されていました。

 

ホントに本人だ!

いま、この瞬間に、スクリーンの向こうに、アーロン博士がいるんだ!

 

そう感じたら、またドバーっと涙があふれてきて、気がつくと参加者の何名もが泣き出していました。

 

 

アーロン博士は”おだやかな方”

 

有名な人と会うと思うと、私たちの心の中で、その人への期待感が膨らみ、その人のイメージが大きくなるものです。

アーロン博士のことも、あれだけの研究発表がある方だし、映画でもしっかりとした口調で話していらっしゃるから、はっきりした方というイメージをもっていました。

ですが、リアルにお会いするアーロン博士は、ものごとを明確に語りつつも、かもしだす雰囲気はとてもおだやかでした。

 

そのおだやかさに触れたとたん、さらに涙がでてしまう私でした。

 

おだやかでフラットでブレのないご様子に触れて、「ああ、私は繊細で敏感で傷つきやすくてもかまわないんだ」と心から思えたのです。

ここまでの安心感をおぼえたのは、初めてでした。

そして、私も、アーロン博士のようになりたい、安定感のあるおだやかさに身を包んで生きていこうと思いました。

 

 

アーロン博士とのやりとり

 

アーロン博士へごあいさつ

 

私の前にふたり、質問をした人がいて、いよいよ私の番がまわってきました。

「次に質問したい方・・・」とジャクリンさんが声をかけてくれるたびに、手を上げられずにいた私へきづかいをいただき、「じゃあ、今度はJURIの番ね」と順番をまわしていただいたのです。

 

アーロン博士のHSP専門家認定プログラムで使用したテキスト本をもって、パソコンのカメラの前にすわりました。いよいよです。

 

  • 5月に来日されるご予定がキャンセルとなって、とても残念だったこと。
  • だからアメリカまで会いに来たこと。
  • 日本人で初めて、アーロン博士の認定プログラムに合格したこと。

(↑誰が合格したのかなどの詳細までは、アーロン博士は把握していないので、あえて伝えました)

  • 私はキャリア相談の専門家でもあること。

 

・・・私は、このようなことを、ものすごい勢いでしゃべっていました。

 

アーロン博士はとてもおだやかな笑みを浮かべたあと、明確な口調で、喜んでくださっていました!

 

 

いよいよ質問!

 

直前まではひどく緊張しますが、実は私はその場になると自分でも驚くほどのパワーが出るタイプ。

いったん口火をきったら、だれが喋ってるの?と自分で感じるほどスラスラとことばがあふれだしました。

いい感じに会話がすすんだところで、LINEでいただいた質問をきいてみました!

 

「エレイン(←ここはアメリカだから、ファーストネームで呼んでOK!)、私のクライアントから質問を受けました。ぜひお答えをいただきたいのです。

ロボット化、グローバル化が進むこの時代に、HSP/HSSはどんな場だと生きやすいのか、感性を活かせる可能性があるのか、博士のお考えをお伺いしたいです。

いかがでしょう?」

 

アーロン博士からの回答

 

それまでおだやかな笑みをうかべてこちらを見ていた博士、私が質問を伝えたとたん、目が輝きだしました。

何をこたえようかなあ、と一生懸命に考えてくださっているようで、そうねえ、ええと、と言いながらも真摯にうけとめてくださっている様子がとてもうれしかったです。

アーロン博士は、本などで、HSPの仕事やキャリアの問題が難しい、つまり、希望や理想と現実の折り合いが難しいことを幾度となく述べていますよね。

加えて刺激追求型(HSS)となると、課題が多くなることも踏まえたうえで、次のようにおこたえくださいました。

 

HSPでありHSSであることの気質を活かすことを考えるといいですね。
具体的には、ジャーナリストのように、新しいことやものを追いかける職業がよいでしょう。

 

仕事で問題になるのは、他の人を助けようとして無料でやってしまうこと。ここには注意してくださいね。

加えてHSSは「変化が好きだけど変化に耐えられるか」という課題もありますね。

深く考える + 好奇心がわくものにふれる + 新しいこと、もの・・・といった組み合わせで考えるとよいでしょう。

2つの分野をかけあわせて仕事にすることを考えてみるのです。たとえば、科学とバイオロジーをかけあわせてかかわる、です。ぜひ、他の人が取り扱っていない専門分野として取り組んでいってくださいね。

そして、「世界が本当に必要としていることを事業にする」。この点も大切にしてください。私たちHSPにとって好ましいスタイルは、ただアドバイスを述べるのではなく、最善の処置をつねに追い求めること、です。

最後に、シェフが料理を工夫する姿に見られるような、クリエイティブに考える姿勢を持ち続けてくださいね。

 

 

アーロン博士との質疑応答を終えて

 

アーロン博士の回答、いかがでしたか?本質を突いたお答えでしたね!

回答を聞いた時点で、私の頭はいっぱいいっぱいでした!

HSPやHSSの気質を活かす、とはこういう考えなんだ!と、大きなヒントをいただけました。

今の世の中は、仕事の流れ、雇用形態などが刻々と変化しています。

「こういう”仕事”がいいんだ」と職種にとらわれるよりも、どんな姿勢、取り組み、コンセプトでHSP・HSSの気質を活かすか、と考えて仕事を探したり、仕事を生み出していきたいですね!

私も、キャリアコンサルタントとして、引き続き、仕事への姿勢や取り組み、企業と個人のビジョンのつながりを大切にしたサポートをしていっていいんだ、と安心感も感じました。

 

 

おわりに

 

今回の質問はHSPであり、刺激追求型(HSS)でもある方に関するものでしたが、HSSでない方も共感いただける部分もあるとおもいます。

合宿中そして帰国直後に、この合宿で体験したことを記事にしたためたいと考えていましたが、ことばにできないほど深く楽しい想いに浸る時間が必要なほどのイベントでした!

これから少しずつ、合宿を振りかえって、文にしたためていきますね。

 

そういえばアーロン博士がスクリーンにうつった写真も撮りましたが、ご本人に掲載許可をおうかがいしていませんでした。

許可がいただけたら、載せますね!

 

 

ご感想・コメントおまちしております

 

このレポを読んで、どんなお気持ちになったかなど、ご感想をおまちしております!

すべてのコメントへお返事できないかもしれませんが、全部大切に読ませていただいております!

 

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