仕事で人の目が気になるHSPやエンパス ~本当の自分vs外向けの自分~
HSPやエンパスの方からのご相談を聞いているうちによく出てくるセリフがあります。
「自分が本当にやりたいことがわからないんです」
よーくお話を聞いていると、やりたいことは、ある。
けれど、一歩踏み出すのが怖い時や、失敗を恐れている時に出るんですね。
これまで学校生活や社会人生活の中で、それなりに一生懸命やってきた。
けれど、心の奥底では、何かをこらえているのです。
こらえているのは本当の気持ちや願望。
HSPやエンパスは、自分が何かを押さえていることさえ敏感に察知しているのです。
仕事探しで何かを妥協していると、そんな自分に違和感をおぼえたりもします。
違和感を抱えたままだと、特にHSPやエンパスは、力を発揮できません。
どんなに自分のタイプがわかっていても、違和感を抱えたまま選んでいませんか?
この記事では、そんな違和感についてお話します。
HSPやエンパスの適職探しの4つのステップ
本当の自分vs外向けの自分 この記事です
願望を優先していいのです
「自分が本当にやりたいことがわからないんです」
こんなとき、どうしたらよいのでしょう?
実は、人の目、世間体を気にしすぎているとこの状態に陥ります。
自分がどうしたいのかがわかっていたら、そのまま素直に実行すればよいのです。
ところが、無意識に自分を押さえてしまって悩むわけですよね。
まずは人の目を気にする理由を明らかにしていきましょう。
HSPやエンパスは、なぜ人の目を気にしてしまうのか
HSPやエンパスは、他の人の様子を察知したり、深く共感できるので、相手の考えを瞬時に感じ取ります。
感じ取った相手の考えや気持ちは、相手が隠しておきたいものかもしれないですが、
HSPやエンパスは、ストレートに言い当ててしまうことがあります。
隠しておきたい気持ちをいきなりさらされたら、相手も辛いですし、
その相手が辛いと感じていることも、HSPやエンパスは感じ取り、
「私のせいで相手が傷ついた」と解釈します。
どう反応したらいいかわからず、似た状況が起きることが怖いと、
自分が相手の気持ちを察してしまうことがイヤになります。
つまりHSPやエンパスである自分の素の状態がイヤになるのです。
自分をイヤだと感じているのは居心地が悪いので、
自分のことを感じないようにしますし、人間関係でイヤなことが起きないように、
相手の行動を常に気にしてしまうのです。
人の目を気にしすぎると、自分がわからなくなる
相手の行動を常に気にかけ、自分が相手の気分を害することないように気を張ります。
この状態がつづくと、感覚そのものが鈍り、
イヤなことを感じずにすむと同時に、好きなことも感じなくなります。
たとえやりたいことや興味のあることが出てきても、
イヤなことを感じたくない!という思いが強いと、自分の思いを一生懸命否定し始めます。
大好きな販売の仕事を続けたいけど人と接するのが怖い
自分でビジネスを始めてみたいけど、私そんなすごくないし
ご相談でもよく聞く言葉です。
この言葉が頭を巡りだすと、どこに向かったらいいかわからなくなるのです。
自分が好きなこととかやってみたいことが考えられなくなる状態です。
好きや得意がわからない時
自分の気持ちや考えに自信が持てなくなった時、どうしたらよいのでしょうか?
HSPやエンパスの方は、深いところで納得がいくと、一気に道が開け、行動し、結果を出す場合があります。
それを自分でもわかっているので、「ちゃんとわかって行動したい」と考える方が多いようですね。
好きなこと、得意なことがわからなかったり、自信が持てない時は、
人間としての基本に戻り、感覚を取り戻していくのがしっかりしたやり方です。
自分の育てなおし
押さえ込んだ感覚を自分のペースで取り戻し、活用することを私は「自分の育て直し」と考えています。
愛情をかけて、焦らず先延ばしにもせず、自分でペースを探りながら進むイメージ。
と書くちょっとかっこいい感じがするかもしれないです。
実際はどんなことをするのでしょうか?
意外に地味な作業です
今までは、あなたを育ててくれた人と環境がありました。
この作業では、自分で自分を食べさせ、休ませ、生きている感覚をとらえる経験をしていきます。
つまり、食事、睡眠、性(生)を整えるということです。
- 食事・・・例 ほんとうにおなかがすいてから食べる
- 睡眠・・・例 眠い時に眠り、起きたい時に起きる
- 性欲・・・例 パートナーとゆっくり触れ合う
いきなりにストイックなことをしなくてもいいのです。
むしろ、おなかもすいてないし食べたくもないのにいやいや何かを口にしていないか、
その後、食べてしまった自分を責めていないか、の感覚に正直になることのほうが大切なのです。
自分の感覚に正直になることは、自分が感じたことと行動を一致させるということ。
これが自分が自分であってよいという自信、安心感につながります。
パーソナリティと好きなこととの関係
自分の感覚で物ごとをとらえるようになると、誰かの目を気にしながら好き嫌いを選ぶことはしなくなります。
ごく自然に、好きなこととそうでないことがわかるようになります。
好きなことを探すのではなく、
好きなことを続けるためにどんな方法をとればよいか、と考えられるようになります。
ここで、パーソナリティ・タイプに応じた「好きなこと」が適職の大きなヒントになります。
3つ、例をあげてみますね。
社会的タイプの人
教えることが好きな人は、教える事が目的ではなく、教えた相手がわかったとき、できたときの笑顔や、エネルギーの広がり、人の成長に感動を覚えます。たくさんの感動を見たいから、何をしようかな?と考えます。
現実的タイプの人
物を作るの好きな人は、自分が作ったものが世の中で役に立っているとか、自分が関われた達成感を感じたいものです。
慣習的タイプの人
日々、きっちりと決まったことを成し遂げることに安定感を感じ、それが心の安心と心地よさとなります。
得意なこと、とは?
得意なことは、すんなりできてしまうことです。
好きなこととは違います。
わかりづらい方のために説明しますと、得意なことは、好きだとは限らないのです。
嫌いまでいかなくとも、情熱をこめてすることとは限らないというこうことです。
料理をやり始めた頃はおいしくできなくても、回数をこなすうちに、
焼き加減や味のぐあいがこなれてきておいしくなったり、手早くできるようになります。
レパートリーが増えたら、料理は得意です、と言えます。
しかし、料理が好きとは限らず、生活に必要だからやっている人もいますよね。
スキルはそれなり、またはかなりあるので、
ここに「好き」という気持ちが加わると、より力が発揮できるわけです。
得意なこと、の落とし穴
得意なことがたくさんあると、「デキる」ことが多いから、それはそれで面白いわけです。
問題なのは、いやいややってもある程度はできるようになる点。
「できる」ことを履歴書に書いたとしても、やって楽しいことではなければ、長く続けられないでしょう。
だから、「本当に好き」がわかることが大切だし、
好き嫌いをわかったうえで、得意なことをするのも、もちろんアリです。
まとめ
自分が人を傷つけてしまったと思うことは誰にでも起きます。
HSPやエンパスは、一度思ったことを長い間味わってしまうので、
人を傷つけてしまったことがある、と思っていたのが、
私は人を傷つけてしまう、という思いに発展してしまうこともあります。
必要以上に他人の目を気にして、
本来は自分の思ったことを表現してよい場でも自己卑下してしまうことが自信のなさにつながり、
自分が見えなくなります。
食事・睡眠・性をケアしていくことが、自己肯定となりありのままの自分でよいという自信となります。
私は私らしくてOK、という思いは人生の基盤。
基盤がしっかりしていくほど、状況に応じた行動を自然にとれるようになります。
仕事探しや働くこと自体に試行錯誤を楽しめるようになれますよ。
自分のキモチと考えをはっきりさせたい方は、プロのやり方を見てマネしよう!
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