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HSPと、内向的・外向的のハナシ 。

 
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HSP専門キャリアコンサルタントの、みさき じゅり です。

このサイトにたどりついた方は、HSPの情報を調べてて、「内向的」ということばも見かけていると思います。

私の知ってる「内向的」は、内気で、ひとりで静かに過ごすことを好む性格のこと。キャリアコンサルタント養成講座で知りました。

キャリアコンサルタントになってから、あらためてHSPについて調べたとき、「内向的(型)HSP」という表現に少々混乱しました。

「内向的」(および「外向的」)は、心理学者ユングの「タイプ論」による分類で、HSPとは別のこと。
HSPと内向性がどうかかわっているか、すんなりとはイメージできなかったからです!

混乱していた間はHSPについて勉強と検証を重ねました。

カウンセリングを400セッションほどこなしてみて、HSPと「内向的」の位置づけが腑におちたので、整理もかねてつづってみようとおもいます。

HSPと「内向」は別の切り口

さきほど書いたとおり、HSPと「内向的」は別。
HSPと内向的の関係性を整理すると・・・

HSPの提唱者・アーロン博士が、敏感さに関する本を探したときピンとくるものがなく、いちばん近かったテーマが、ユングの「内向」だったそうです。

また、敏感さと内向性は異なるのでは?と博士は考え、研究の早い段階で、HSPの30%は外向的と証明されました。
内向というと「弱い」イメージがありますが、HSPだから内向的で弱い、ではないんですね。
HSPが悩みをかかえやすいのは、自己評価のが低さにある、という博士のメッセージにつながっています。

この考え方は、著書「ささいなことにもすぐ動揺してしまうあなたへ」や近年のニュージーランドでの講演時でも触れられていて、自分でもたしかめようと思いました。

カウンセリングの現場での「HSPと内向/外向」

セッションを始めたばかりのころは、HSPの4つの特徴をベースにセッションを進めていました。

HSPは気質で、変わらないし、治すものでもない
性格は、変化する場合もあって、気質とは違う、とお伝えしています。

気質がHSPの人生にあたえる影響は大きいですが、性格も同じくらい大きい。そこで、適職診断では6つのパーソナリティタイプも使い、働きやすさやキャリアプランのご相談に応じてきました。

やがて、同じHSPどうしや、似たような適職診断の結果でも、いろんなキャラの方がいると感じるようになりました。そこで内向/外向の考えを学ぶことにしたのです。

カウンセリングに来るHSPの方と内向/外向

HSPの70%は内向的と言われるとおりで、私の相談室に来られる方の割合も、だいたい内向的。

カウンセリングを重ね、小さいころからの考えや体験を思い出していただくと、内向も外向もあったりします。さらに、適職や、自分に合った働き方を洗い出すときにも、ある面では内向的で、別の面では外向的に見えたりもします。

  • 内向的なHSPの特徴

おとなしい、口数は多くない
相手の話にじっと耳をかたむける

  • 外向的なHSPの特徴

しゃべることでストレス発散
会話の早い段階で、カウンセラー側にも話題をふってくる

相談室に来られるかたは実にさまざま。内向か外向かだけでみると、上記のようなザックリな分け方になります。ユングの理論にはほかにもとらえるポイントがあり、きちんととらえるなら16分類になります。

私の内向/外向を判定してもらうことに

16種類にも分かれていると、さすがに多い!
私はじっくり時間をかけてちゃんと知りたいので、ユングのタイプチェックをしてもらおう!と思うように。
調べてるうち、HSPかつタイプチェックの専門家を見つけました!

アメリカの Jacquelyn StricklandさんのHSP – Myers Briggsです(英語のみ・不定期開催のようです)。

Jacquelyn (ジャクリン)さんは、アーロン博士のHSPの研究当初からかかわりがあって、博士といっしょに HSP Gathering Retreat(HSPギャザリング・リトリート)という合宿形式の集まりを34回も開催されている超ベテラン!

※ちなみにそのリトリート(というわりにしっかりしたプログラムみたい)、私も9月に参加してきます!(参加した感想はこちら

私の判定結果は・・・

事前に100個以上もの質問にこたえた判定結果をもとに、ジャクリンさんからは、説明や追加質問がありました。

ジャクリンさんとは話が通じるきもちよさがあり、けっこう盛り上がりました!HSPの4つの特徴とタイプ論をどう解釈するか、HSPを知ったことで性格や考えにどんな影響があったか、なども話しました。

ひさしぶりにプロの分析を受けて、楽しかった!

内容の説明は、私はまだ表面的にしかできないので、結論へ話をうつします。

ジャクリンさんの分析と私の感想を足すと・・・

・もともとは内向的な性格
・学校や社会では外向的にふるまうスキルをかなり身につけた
・年齢とともに内向/外向を使い分けられるようになった
・内向/外向の中間にいる感じ

→ジャクリンさんの判定は「内向」で、どちらを選ぶかは私が決める、ということに!

オンラインの非公式判定では、結果がその時々で変化していたので、プロの目からの解説は自分の性格や傾向を整理するのにとても役立ちました。内向か外向かは、最終的に本人が決めるというアプローチもとても気に入りました。

HSPと性格についての気づき

ジャクリンさんとのセッションで話し合い、教わったことは、カウンセラーとしての経験や私なりの結論を裏づけることが多く、確信と自信にもつながりました。

たとえば・・・

  • HSPは4つの特徴、それにつきる
  • 内向的でもHSPではない人もいる
    (例: ひとりの世界を好むが、めったに神経がたかぶることはない)
  • 外向的でもHSPはいる
    (例: 友人と会ってしゃべるのが好きで、繊細そうにみえないが、あとでグッタリする)
  • HSPでも、性格によってコミュニケーションの好みがことなる
    (例: ことばにするのが苦手・すぐしゃべれる)

おわりに

ちょっとむずかしいコラムになってしまったかもしれません!

率直なところ、エレイン博士の本がでた当初、内向/外向のはなしと、HSPのことがいっぺんに頭に飛び込んでパンクしました(笑)。
2,3回読んで原書も読んだけど、やっぱりパンクしたまま。

当時は心もかなり不安定でしたから、HSPを受け入れるのも怖くなり10数年遠ざかってました!

HSPの本質はシンプルなんです。パンクしたのは、HSPの影響でたくさんの「ひととちがうポイント」があったこと。ひととおり理解するのには時間が必要でした。

そんな私にもたったひとつ、心に光を照らしてくれたフレーズがあったのです。

「天職(vocation)は休暇(vacation)の綴り間違いではない」

外資系でバリバリ働きつつも、ぜったいこれは私の仕事じゃない、とわかっていた感覚を説明してくれたことば。
心からよろこべることを仕事にしていい、と教えてくれたはじめてのことば。
現在私がキャリアコンサルタントをしている原点でもあります。

このことばを胸に、HSPへの理解を深めた今、内向/外向について経験をつみかさね、多くのHSPの方のサポートを続けてまいります!

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